#009 薬局でオンライン資格確認を導入する9つのメリット
2021年(令和3年)3月より「オンライン資格確認」が始まります。
そこで本日は、薬局でオンライン資格確認を導入する9つのメリットをご紹介したいと思います。
オンライン資格確認とは
オンライン資格確認とは、保険資格の確認がオンラインでできるようになる仕組みです。
患者さんのマイナンバーカードのICチップまたは、健康保険証の記号番号や処方箋に記載された記号番号により、オンラインで資格情報の確認ができます。
リアルタイムでの保険資格の確認が可能
今までは患者さんが持参した保険証の資格が現時点で有効なのかどうかは分かりませんでした。
これからは「オンライン資格確認」により、リアルタイムでの保険資格の確認が可能になります。
保険証の入力の手間削減
今までは受付で保険証を受け取り、保険者番号および記号番号、氏名、生年月日等をレセコンに入力する必要がありました。
オンライン資格確認を導入いただければ、マイナンバーカードでは最新の保険資格を自動的に取り込むことができます。保険証・処方箋でも、最小限の入力は必要ですが、有効であれば同様に資格情報を取り込むことができます。
資格過誤によるレセプト返戻の作業削減
オンライン資格確認を導入いただければ、患者さんの保険資格がその場で確認できるようになるため、資格過誤によるレセプト返戻が減り、窓口業務が削減されます。
薬剤情報の閲覧
オンライン資格確認を導入いただければ、患者さんの薬剤情報(医療機関・薬局)を閲覧することができます。患者さんの同意の意思をマイナンバーカードで確認した上で、薬剤師等の有資格者が閲覧します。なお、薬剤情報はレセプト情報を元に3年分の情報が参照可能となります。
(※薬剤情報は、令和3年10月から閲覧可能です。)
災害時における薬剤情報の閲覧
通常時は、薬剤情報を閲覧するには、本人がマイナンバーカードによる本人確認をした上で同意した場合に限られます。
災害時は、特別措置として、マイナンバーカードによる本人確認ができなくても、薬剤情報の閲覧ができます。
重複投薬等を発見できる
オンライン資格確認を導入いただければ、患者さんの服薬状況の一元管理が可能となります。患者さんの服用中の薬剤を一元的に把握し、重複投薬等の解消にお役立ていただけます。
来局前に事前確認できる一括照会
一括照会では、事前に来局予定の患者さんの保険資格が有効か、保険情報が変わっていないかを把握することができます。
なお、確認した保険資格が資格喪失等により無効である場合、受付時に資格確認を行う必要があります。
照会番号によるレセプトコンピュータ等との紐付け
新規の患者情報を登録する際、照会番号(レセプトコンピュータ等の資格情報と資格確認結果を紐付けするためのキー)を登録することで、2回目以降、医療機関・薬局システムで管理されている患者情報と資格確認結果を紐付けできるようになります。
限度額適用認定証等の連携
これまで限度額適用認定証等は加入者(患者)が保険者へ必要となった際に申請を行わなければ、発行されませんでした。
オンライン資格確認を導入いただければ、加入者(患者)から保険者への申請がなくても限度額情報を取得でき、加入者(患者)は限度額以上の医療費を窓口で支払う必要がなくなります。
いかがだったでしょうか?
薬局さんにも患者さんにもメリットがあるオンライン資格確認です。
ぜひ、導入をご検討いただければと思います。
明日は、オンライン資格確認の始め方についてご紹介いたします!
参考サイト
オンライン資格確認・医療情報化支援基金関係 医療機関等向けポータルサイト
オンライン資格確認の導入について(医療機関・薬局、システムベンダ向け)┃ 厚生労働省
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この記事を書いた人
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メディカルサーブ株式会社 代表取締役
システムコンサルタント、インストラクター、エンジニア、デザイナー、講師など、いくつもの肩書を兼任。いわゆるプレイングマネジャー。
趣味はマラソン。マラソン歴10年目にしてサブスリーを達成。フルマラソン自己ベストは2:57:40(第8回水戸黄門漫遊マラソン:2023/10/29)
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