100日連続ブログ更新チャレンジ - 17日目　#Challenge100

 

本日は、学校でケガや病気にかかった子どもが処方箋を持参した時の薬局の対応について、ご紹介したいと思います。

災害共済給付制度について

学校の管理下において児童・生徒等の災害（負傷・疾病・障害・死亡）が起こった場合は、「災害共済給付制度」という制度が適用されます。

災害の対象範囲や給付金額の具体的な内容については、管理する「独立行政法人日本スポーツ振興センター」によって以下のように決められており、①国、②学校の設置者、③保護者の三者で費用を負担する共済制度の仕組みになっております。

給付対象範囲と給付金額

災害の種類	災害の範囲		給付金額
負傷	その原因である事由が学校の管理下で生じたもので、療養に要する費用の額が5,000円以上のもの		医療費（給付金の計算方法） 医療保険並の療養に要する費用の額の4/10（そのうち1/10の分は、療養に伴って要する費用として加算される分） ただし、高額療養費の対象となる場合は、自己負担額（所得区分により限度額が異なる。）に、療養に要する費用の額の1/10を加算した額 入院時食事療養費の標準負担額がある場合はその額を加算した額
疾病	その原因である事由が学校の管理下で生じたもので、療養に要する費用の額が5,000円以上のもののうち、文部科学省令で定めているもの 学校給食等による中毒 ガス等による中毒 熱中症 溺水 異物の嚥下又は迷入による疾病 漆等による皮膚炎 外部衝撃等による疾病 負傷による疾病
障害	学校の管理下の負傷又は上欄の疾病が治った後に残った障害で、その程度により、１級から１４級に区分される （障害等級表）		障害見舞金 （障害等級表） 4,000万円～88万円（3,770万円～82万円） 〔通学（園）中の災害の場合　2,000万円～44万円（1,885万円～41万円）〕
死亡	学校の管理下において発生した事件に起因する死亡及び上欄の疾病に直接起因する死亡		死亡見舞金 3,000万円（2,800万円） 〔通学（園）中の場合　1,500万円（1,400万円）〕
	突然死	運動などの行為に起因する突然死
		運動などの行為と関連のない突然死	死亡見舞金 1,500万円（1,400万円） 〔通学（園）中の場合も同額〕

出典：災害共済給付制度　給付の対象となる災害の範囲 ┃ 独立行政法人日本スポーツ振興センター

薬局の対応手順

この制度の中で、薬局は医療費の給付という部分で関わることになります。

調剤業務にあたっては通常の保険調剤と同じですが、以下のような対応手順となります。

別紙３（７）薬局での記入例

患者さんが学校から渡された用紙（別紙３（７））に下記のとおり記入します。

なお、文書料は「無料」と取り決められていますのでご注意ください。

患者さんはこの用紙と医療機関で記入してもらった用紙（別紙３（１）「医療等の状況」）を学校に提出することで、後日給付を受け取ることができます。（通常2~3ヶ月程度かかるよです）

それでは、また！

 

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